R2D2 pythonでのキーワードの説明¶
以下では、R2D2 pythonで使われている辞書型に含まれるキーの説明を行う
キーの名前 (型) -- 説明 [単位]
というフォーマットを採用する。
R2D2では、R2D2_data
というクラスを用意している。
self.p [dictionary]¶
import R2D2
self = R2D2.R2D2_data(datadir)
とすると、初期設定が読み込まれる。 self
は R2D2_data
のオブジェクトであり、名前は任意である。 init.py
や mov.py
では、オブジェクト名は d
としてある。
出力・時間に関する量¶
datadir (str) -- データの保存場所
nd (int) -- 現在までのアウトプット時間ステップ数(3次元データ)
nd_tau (int) -- 現在までのアウトプット時間ステップ数(光学的厚さ一定のデータ)
dtout (float) -- 出力ケーデンス [s]
dtout_tau (float) -- 光学的厚さ一定のデータの出力ケーデンス [s]
ifac (int) -- dtout/dtout_tau
tend (float) -- 計算終了時間。大きく取ってあるためにこの時間まで計算することはあまりない [s]
swap (int) -- エンディアン指定。big endianは1、little endianは0。IDLの定義に従っている。
endian (char) -- エンディアン指定。big endianは > 、little endianは < 。pythonの定義に従っている。
m_in (int) -- 光学的厚さ一定のデータを出力する変数の数
m_tu (int) -- 光学的厚さ一定のデータの層の数
座標に関する量¶
xdcheck (int) -- x軸方向に解いているか。解いていたら2、解いていなかったら1
ydcheck (int) -- y軸方向に解いているか。解いていたら2、解いていなかったら1
zdcheck (int) -- z軸方向に解いているか。解いていたら2、解いていなかったら1
margin (int) -- マージン(ゴーストセル)の数
nx (int) -- 1 MPIスレッドあたりのx方向の格子点の数
ny (int) -- 1 MPIスレッドあたりのy方向の格子点の数
nz (int) -- 1 MPIスレッドあたりのz方向の格子点の数
ix0 (int) -- x方向のMPI領域分割の数
jx0 (int) -- y方向のMPI領域分割の数
kx0 (int) -- z方向のMPI領域分割の数
ix (int) -- x方向の格子点数 ix0*nx
jx (int) -- y方向の格子点数 jx0*ny
kx (int) -- z方向の格子点数 kx0*nz
npe (int) -- 全MPIスレッドの数
npe = ix0*jx0*kx0
mtype (int) -- 変数の数
xmax (float) -- x方向境界の位置(上限値) [cm]
xmin (float) -- x方向境界の位置(下限値) [cm]
ymax (float) -- y方向境界の位置(上限値) [cm]
ymin (float) -- y方向境界の位置(下限値) [cm]
zmax (float) -- z方向境界の位置(上限値) [cm]
zmin (float) -- z方向境界の位置(下限値) [cm]
x (float) [ix] -- x方向の座標 [cm]
y (float) [jx] -- y方向の座標 [cm]
z (float) [kx] -- z方向の座標 [cm]
xr (float) [ix] -- x/rsun
xn (float) [ix] --
(x-rsun)*1.e-8
deep_top_flag (int) --
ib_excluded_top (int) --
rsun (float) [ix] -- 太陽半径 [cm]
背景場に関する量¶
pr0 (float) [ix] -- 背景場の圧力 [dyn cm -2]
te0 (float) [ix] -- 背景場の温度 [K]
ro0 (float) [ix] -- 背景場の密度 [g cm -3]
se0 (float) [ix] -- 背景場のエントロピー [erg g -1 K -1]
en0 (float) [ix] -- 背景場の内部エネルギー [erg cm -3]
op0 (float) [ix] -- 背景場のオパシティー [g -1 cm -2]
tu0 (float) [ix] -- 背景場の光学的厚さ
dsedr0 (float) [ix] -- 背景場の鉛直エントロピー勾配 [erg g -1 K -1 cm -1]
dtedr0 (float) [ix] -- 背景場の鉛直温度勾配 [K cm -1]
dprdro (float) [ix] -- 背景場の
dprdse (float) [ix] -- 背景場の
dtedro (float) [ix] -- 背景場の
dtedse (float) [ix] -- 背景場の
dendro (float) [ix] -- 背景場の
dendse (float) [ix] -- 背景場の
gx (float) [ix] -- 重力加速度 [cm s -2]
kp (float) [ix] -- 放射拡散係数 [cm 2 s -1]
cp (float) [ix] -- 定圧比熱 [erg g -1 K -1]
fa (float) [ix] -- 対流層の底付近の輻射によるエネルギーフラックス。光球付近では輻射輸送を直に解くために含まれないが、上部境界が光球にない場合は、上部境界付近の人工的なエネルギーフラックス(冷却が含まれる) [erg cm -2]
sa (float) [ix] -- 上記faによる加熱率 [erg cm -3]
xi (float) [ix] -- 音速抑制率
ix_e (int) -- 状態方程式の密度の格子点数
jx_e (int) -- 状態方程式のエントロピーの格子点数
解析のためのデータ再配置(remap)に関する量¶
m2da (int) -- remapで出力した解析量の数
cl (char) [m2da] -- remapで出力した解析量の名前
jc (int) --
self.vc['vxp']
などで出力するスライスのy方向の位置kc (int) -- 浮上磁場の中心と思っている場所を出力(あまり使わない)
ixr (int) -- remap後のx方向分割の数
jxr (int) -- remap後のy方向分割の数
iss (int) [npe] -- remap後配列のそれぞれのMPIプロセスのx方向の初めの位置
iee (int) [npe] -- remap後配列のそれぞれのMPIプロセスのx方向の終わりの位置
jss (int) [npe] -- remap後配列のそれぞれのMPIプロセスのy方向の初めの位置
jee (int) [npe] -- remap後配列のそれぞれのMPIプロセスのy方向の終わりの位置
iixl (int) [npe] -- remap後配列のそれぞれのMPIプロセスのx方向の格子点数
jjxl (int) [npe] -- remap後配列のそれぞれのMPIプロセスのy方向の格子点数
np_ijr (int) [npe] -- x, y方向のMPIプロセスの位置を入力するとMPIプロセス番号を返す配列
ir (int) [npe] -- MPIプロセス番号を入れるとx方向のMPIプロセスの位置を返す配列
jr (int) [npe] -- MPIプロセス番号を入れるとy方向のMPIプロセスの位置を返す配列
i2ir (int) [ix] -- x方向の格子点の位置を入れるとx方向のMPIプロセスの位置を返す配列
j2jr (int) [jx] -- y方向の格子点の位置を入れるとy方向のMPIプロセスの位置を返す配列
スライスデータに関する量¶
nx_slice [int] -- x一定面のスライスの数
ny_slice [int] -- y一定面のスライスの数
nz_slice [int] -- z一定面のスライスの数
x_slice [float] -- x一定面のスライスの位置 [cm]
y_slice [float] -- y一定面のスライスの位置 [cm]
z_slice [float] -- z一定面のスライスの位置 [cm]
self.qs [dictionary]¶
xs = 0.99*rsun
ns = 10
self.read_qq_select(xs,ns)
として高さ xs
での二次元スライスを読み込む
ro (float) [jx,kx] -- 密度の擾乱 [g cm -3]
vx (float) [jx,kx] -- x方向の速度 [cm s -1]
vy (float) [jx,kx] -- y方向の速度 [cm s -1]
vz (float) [jx,kx] -- z方向の速度 [cm s -1]
bx (float) [jx,kx] -- x方向の磁場 [G]
by (float) [jx,kx] -- y方向の磁場 [G]
bz (float) [jx,kx] -- z方向の磁場 [G]
se (float) [jx,kx] -- エントロピーの擾乱 [erg g -1 K -1]
pr (float) [jx,kx] -- 圧力の擾乱 [dyn cm -2]
te (float) [jx,kx] -- 温度の擾乱 [K]
op (float) [jx,kx] -- 不透明度(オパシティー) [g -1 cm -2]
self.qq [dictionary]¶
self.qs
と同様
self.qt [dictionary]¶
ほぼself.qsと同様だが、以下の追加量が保存してある。
self.vc [dictionary]¶
数値計算実行時に解析・出力している統計量。しばしばバグがあるので注意すること。
ns = 10
self.read_vc(ns)
として統計量を読み込む.
su, sd (float) [ix,jx] -- ある動径位置 , 余緯度 における上昇流(su), 下降流(sd)の格子点数 [個]
**m
と表されるものは経度方向平均。以下の物理量があるrom (float) [ix,jx] -- 密度 [g cm -3]
vxm (float) [ix,jx] -- x方向の速度 [cm s -1]
vym (float) [ix,jx] -- y方向の速度 [cm s -1]
vzm (float) [ix,jx] -- z方向の速度 [cm s -1]
rxm (float) [ix,jx] -- x方向の運動量 : [g cm -2 s -1]
rym (float) [ix,jx] -- y方向の運動量 : [g cm -2 s -1]
rzm (float) [ix,jx] -- z方向の運動量 : [g cm -2 s -1]
bxm (float) [ix,jx] -- x方向の磁場 [G]
bym (float) [ix,jx] -- y方向の磁場 [G]
bzm (float) [ix,jx] -- z方向の磁場 [G]
最終更新日:2024年04月05日